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2009年11月22日

大会レポ『カンパラ国際マラソン2009』by イチロウ

アフリカのウガンダに行く機会が有り、11月22日(日)に開催された
カンパラ国際マラソンの21kmの部を走ってきました。
タイムはネットで、2時間2分59秒でした。ハーフではなく、21kmです。
その様子をレポートします。

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【会場へ】

数日前に受け取った参加者用パンフレットの最初のページに次のように書いてあった。
ランナー集合時間:6時
集合場所:カンパラ市内臨時飛行場
部門別ブロック集合:6時30分
スタート時間 フル:7時、 21km:7時15分  10km:7時30分

当日は、朝4時過ぎに起き、前日用意のバナナ、おにぎりを食べ、軽くストレッチをして、
5時過ぎにクルマで30km離れたカンパラの会場へ向かう。
ラジオのスイッチを入れると、盛んにカンパラマラソンの案内をしている。
ランナー達に会場へ早めに集まれと言っている。
そんなニュースを聞きながら、真っ暗な道をカンパラに向かってひた走る。
カンパラが近づいた頃、暗闇の中をパンフレットとともに配られた
黄色いオフィシャル・ランシャツを着て走っている人たちが何人か見えた。 ゼッケンも装着済み。
スリムなボディを軽快に前に運んでいる。こんなに遠くから会場へ向かって走っている人たちがいることにびっくり。
この人たちは何キロ部門の参加者なんだろう。

カンパラ市内に入ると、会場に近づく程、黄色いランシャツ姿の人が増える。
歩いている人。バイクタクシーに乗っている人。何人もランナーを乗せた小型バス。 西洋人も混ざっている。
交通規制があるはずで、どこまでクルマでいけるのか不安をいだきながら、とにかく会場へ向かう。



【会場到着】

心配する間もなく、交通規制にも会わず難なく会場に到着。
真っ暗なので良くわからないが、ドライバーが特設駐車場があるようだと言うので、
その辺にいた交通整理員にゼッケン番号を見せて、駐車場スペースへ入る。
とにかく早い者勝ちのようなので、さっさと場所を確保して駐車する。

そこからは真っ暗な中で移動している黄色いランシャツの人たちに付いて行く。
どこに向かっているのかもまったく判らない。 不安。
そのうち、突然、セキュリティ・チェックが出現した。金属類を探知するピーピーいう音がひっきりなしに響いている。
最初はマラソン会場特有のトイレの列かと思いました(写真)。
どうやら、全員がそこを通過してランナー待機場所へ向かうらしい。

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その先には、何やらテントが沢山並んでいる。
とにかく前の人を見失わないように付いて行く。5分ほど暗闇の中を歩いているとやっと夜が明けてきた。

スタート地点が見えた!!
でも、人の波はコース上に上がった後、逆方向に進んでいる。よく見るとランナー待機場所があるようだ。
とにかく前を歩く人に付いて行く。大半の人が黄色いオフィシャル・ランシャツを着ているので、判りやすい。
ランナー待機場所に着いたが、まだ6時半。周りの人のゼッケン番号を見ると、赤、青、黒の3種類がある。
体型、絞り込み度などを見て、どうやら赤はフル、青が21km、黒が10kmと検討をつける。
それぞれの色のランナーに聞いて見たら、そのとおりだった。フルの人たちは横道でゆっくりアップを開始している。
僕も200mくらいの区間をゆっくりジョグをした後、ストレッチ開始。

待っているのは長い。そのうち、ランナーがどんどん増えてきて僕の周りも人で一杯になってしまった。



【スタート】

そろそろ7時。
フルの人たちのスタートだな〜と思っていたが号砲は聞こえない。
そのうち、21kmの案内プラカード持った人が参加者を呼んでいるのが見えた。
何だろうと思って寄って行くと、早くコースに出ろ、という。慌てて、人を掻き分けてスタートラインの方向へ向かう。
21km参加者だとわかると、皆が道をあけてくれるのがうれしい。
ところがコースに近づくにつれ、周りの人たちが「早く行け」と言う。
何を言っているんだろう、スタート時間は7時15分なのにと思いながら、やっとの思いでコース・ライン上に出た。

そこで目にした光景は。。。。 
何と!! スタート地点は300mほど先にあるのだが、スタートを待つランナー集団の姿はない!! 

目に入るのは、スタート地点に向かってバラバラと走っている数えられる程度のランナーの姿。
あれ〜、と思いながら、とにかく走り出す。僕を抜いていくランナーもいる。
そのとき、案内パンフレットの文字が頭の中でフラッシュした。
Flag off!! そう、スタートは号砲ではなくて旗振りだったんだ〜。

そして、定刻前のスタート。信じられないことばかり。
とにかく、走りながら、慌ててFR405のGPSをオンにし、衛星サーチの画面よ早く計測画面に切り換われ、と祈る。
運良く、スタートライン通過には間に合った。これでとにかく自分なりのネットタイムはとれる。
(翌日の新聞に載った10kmの参加者のスタート写真とFR0405でとったコースの標高変化図をアップします。)

Kampala_3.jpg


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【0〜5km】

気をとりなおして、オーバーペースにならないよう、とにかくゆっくり入る。

最初の300m程度は軽い上り坂。
何故か、ここでコースを逆走してくる21kmゼッケンのランナー3人に遭遇。
もしかして遅刻してスタートラインを目指してる?  判らないな〜。

表通りに出るとそこから一気に下り坂。ここもペースを押さえて後半に備える。
後から判った話ですが、招待選手の中にもスタートを知らずに出遅れた人がいたそうで、
とても国際大会とは呼べないとクレームがあったとのこと。
ちなみに、10kmの部に参加した友人もやはり何時スタートしたのかまったく判らなかったそうです。
交通渋滞が日常茶飯事のジンジャ通りに出ると、やはりクルマが走っている!!。
ただし、今日は片側車線のみ。全面交通規制は無理なんだな〜。

3kmちょっと走ったところで、10kmの部とコースが分かれるが、その直前で10kmの先頭集団に抜かれた。
ハッ、早〜い!! 上り坂を感じさせないペースで急な坂を駆け上がっていく。
その同じ坂を僕ら21kmの参加者も後で走ることになる。
距離別にコースの分かれる地点にはボランティアの人が立っていて、コースを指示してくれる。
でも、指示ミスがずいぶんあったようで、
例えば、外見上21kmの部に見えない人の中には10kmコースに誘導されてしまった人もいるそうで、
21kmでは有り得ない速いタイムでゴールしたとか。嘘のような本当の話。
日本と違い途中にチェックポイントがないので、ショートカットしたかどうかも判らない。
順位もトップ以外は単なる目安かも。困ったものだ。

走り出して4kmを過ぎた頃にようやく21kmの部参加者集団の塊に追いついた。
どうやらまともにスタートした人たちの最後尾に追いついたようだ。
5km地点付近でペットボトルとスポンジ給水をしている。
既に足元は、空のペットボトルとスポンジの山。スポンジの水を首筋にかけるとひんやりして気持ちが良い。
この辺はアップダウンはあるもののコース全体の中では平坦といってもいい区間。
と油断していると急坂が突如現れる。
横を走っている運送トラックが大きなエンジン音を響かせ、黒煙を吹き出している。
そんな中、ウガンダのランナーは、この急坂を淡々と上っていく。やはりすごいな〜と感心してしまう。

この辺からピンクのランパンの女性ランナーと抜きつ抜かれつ状態になる。
上りでは負けるが、平坦地と下り坂では僕が抜いていく。途中、意識不明で介護されているランナーを見る。
曇り空でそんなに熱くないのにどうしたんだろう。



【5km〜10km】

この区間は本当に平坦なイメージ。港の倉庫街の中の道を淡々と走る。
そうそう、書くのを忘れましたが、距離表示は一切ありません。
頼りはFR405と事前にGoogle Earhを見ながらイメージしたマイ・コースマップのみです。

この区間で、目安にしていたピンクのランパン・ランナーを完全に抜いてしまった。
次の目標を探していると、先の方に悠然と走っているウガンダ人男性ランナーを発見。
見た感じ50歳前後と思うが、他のランナーとは明らかに違う。
ゆっくり淡々と走っているけれど、余裕が感じられる。フォームも良い。
時間をかけて追いついて、つい話しかけてしまった。
毎年21kmに参加しているベテラン・ランナーだった。

この人とは、前後になりながら、最後まで引っ張ってもらった。感謝。

Kampala_5.jpg




【10km〜15km】

この区間には、最初から覚悟していた激坂の上りがある。とにかく歩かないことを決意して淡々と走る。
最初はゆるい上り坂。これが段々と急になる。そして激坂登場。
さすがのウガンダ人ランナー達もここは歩いている。
そこを何とかゆっくりでも走り上る(本人はそのつもりです:汗)。

あれ〜、思っていたところで曲がらない。さらに急な坂を真っ直ぐ歩いて上っているランナーの列が続いている。
ウッソ〜!! この坂の上には初めてカンパラに来たときに泊まったホテルがある。
当時、歩いて上るのも嫌になった急坂。
仕方が無い。何とか、そこをゆっくり走って上る。歩いている人よりは速いです(^^;)。 
ちょうどそのホテルの前でコースは右折し、下り坂になる。
ホッとしたのも束の間、あ〜、ここで無常にも右の脹脛が硬直してきた。
ちょっと屈伸を入れようとしたら、もっと硬直。
一緒に走っていたベテラン・ランナーが「どうした! 来い、来い。」と声をかけてくれる。ありがたい。
初めてハーフを走ったときも給水所で屈伸しようとして吊りそうになったことがあったのを思い出した。
そこで、屈伸を止め、膝から上だけで走るイメージで坂を下る。
足が戻った。これで一安心。この下り坂で彼のベテラン・ランナーに追いつき、また並走する。

坂を下りきり、14km地点くらいになると10kmの部のランナー達が沢山歩いている。
ここからはどんどん歩いている人が増えていく。この時点で、交通規制は解除。
走っている横をオートバイや自動車が通って行く。ちょっと怖い。
ちなみに、トイレはコース上に2箇所のみでした。それも1基か2基のみ。みんなどうしてるんだろう。
参加者は1万7千人ですヨ。

ランナーの中には、こんなモスリム・ランナーもいます♪

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【15km〜21km】

途中、小雨が降り出したが、恵みの雨。
コースは徐々に上り勾配になり、周囲は歩いている人ばかり。
それでも、道幅もあり、走りの邪魔になるほどではない。
走っているランナーが少ないためか、バイクに乗り、ビデオカメラを担いだ報道関係者が僕にカメラを向けて、
5分ほどず〜と撮影してくれた。 でも、僕がその映像を目にすることはないんだろうな〜。

走っていると、歩いている人は増える一方。
ちょうど、17km地点まで来たときに、遠くの方でコースが左方向に大きくカーブしているのが見えてくる。
ここは最後の激坂。歩いている人しか見えない。道も狭くなるため、この辺りから右へ左へと人を避けながら走る。
疲れた脹脛には辛い。

でも、彼のベテラン・ランナーの後にぴったりついて行く。この激坂、ノロノロと上りましたが、本当にきつかったです。
1kmほど続くこの激坂をようやく克服し、一気に下ろうと思っても歩いている人、人、人。どうにもならない。
スピードを上げて駆け下るのは諦めて、人の波を縫うように走りゴールインしました。
走る人のことをもう少し考えてほしい、とこのとき心底思いました。

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そんな中なのに、ゴール後、倒れこんでストレッチやーで運ばれている人が結構いたようです(写真)。
現に僕も目撃しました。ちなみに、当日エイドのお世話になった人の数は3千人に上ったそうです。
その一方、このマラソン、賞金レースでもあるため、難コースであるにも関わらず、各部門ともトップは速いです。
高速コースでの世界記録とは比べ物になりませんが。。。。

ちなみに優勝タイムは以下の通り。トップはすべて隣国のケニヤ人でした。

フル 男 2:18:31 女 2:46:20
21km 男 1:03:28 女 1:15:47
10km 男  29:42 女  36:26



【ゴール後】

ゴール後の会場はさながらご褒美の山。色々なメーカーがブースを出し、食べ物や飲み物を出していた。
ウガンダ人にとってはこれが大きな楽しみのようで、某電話メーカーのロゴ入りの給水ボトルを2個も3個も持っている人が沢山いた。
また、レース後のカンパラの街には、黄色いランシャツを着たランナーがウジャウジャいた。
どうも、カンパラマラソンに参加したことがある種のステータスになっているようだ。

途上国でのレース、参加してみると色々ハプニングはあるものの、とても楽しかったです。来年も走ってみたいな〜♪

Kampala_8.jpg



posted by 江戸一RC at 21:00| Comment(0) | 大会レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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