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2010年05月16日

大会レポ『第7回 とやま清流マラソン』by たぁ

2010年5月16日(日)「第7回とやま清流マラソン」で、念願のフルマラソンを初めて走ってきました。東京近辺のマンモス大会とはまた一味違う大会の様子をご報告します。

【当日の朝】
この大会を選んだのは「私の地元(富山県)」だから。第1回の開催のときからいつかはと思っていて、それが今年やっと実現した。スタート&ゴール地点が実家から1kmなので、宿泊先はもちろん実家。朝はゆっくり6時すぎに起床。朝食に行くと父が「今朝の新聞に名前出とるよ」と教えてくれた。見ると、朝刊を3ページ使って特集記事になっていました。ダンナと私の名前とナンバーも、無事発見。

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上が男子の選手名簿で、右が女子の名簿。ボランティアの方の名前も掲載されている



今年のエントリーは過去最高の704人。そのうち韓国からの参加者が約40人。2003年の第1回大会は400人くらいだったとのこと。両親は「こんなに人が走りに集まるちゃ、すごいねー」と感心している。週末の皇居を見たらびっくりするだろなーっと。


【コース概要】
天気予報は晴れ。14kmコースを3周する周回コース。スタート地点からコースまで20mくらいを下りたあとは、ずーっとほぼ平坦になる。周回といっても2つ折り返し点がある、やや変則的なもの。前半は川が二つに分かれてできた中州を囲む桜並木を、後半は堤防沿いの道を走る。


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富山市神通川水辺ふれあい学習館」がスタート&ゴール。
神通川の河川敷、国土交通省親水ゾーンの河川管理道路を利用した、1周14kmのコースを3周する。




【スタート前】
7時20分くらいに実家を出て、ダンナと一緒に歩いて会場へ。すぐに受付してナンバーを、そしてボランティアの地元の中学生から参加賞をもらう。朝家で見てきた朝刊も配っててもらった。シューズにチップをつけたり準備していたら、レースに参加する高校時代の同級生KくんとHくんを発見し、しばし談笑。

早く来すぎてしまったのか、スタートまで時間をもてあましてしまった。ウェアは家から着てきたから着替えの必要はないし、受付もトイレも列はほとんどない。スポンサーやショップのテントもない。下手にウォーミングアップをすると体力消耗してしまいそうだし、かといって敷物を敷いて陣地をつくれるようなところもない。結局景色の写真を撮ったり、あてもなく付近をうろちょろしながら時間を費やしていた。

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ふれあい学習館の横で立山連峰をバックに




【1周目】
午前9:00、スタート。「記録を狙う人方は前方に、楽しんで走りたい方は後方においでください」というアナウンスがあるだけで、整列などは一切なし。かなり後方に行ったつもりだったけど、それでもゲートが十分見える距離。ピストルがなってからのロスタイムはちょうど60秒くらいでゲートをくぐり、行ってきま〜すと手を振りながら走り出した。
上流に向かって1km、右手のがけの上に実家が見える。母は「がんばれー」と大声でさけび、父は野球の応援で使うメガホンをカチカチ鳴らしているのがわかった。大きく手を振って「ありがとー!」と返事をしたら、気づいてくれたみたい。
桜並木に入ると川のせせらぎの音と、風で揺れる葉のこすれる音がとても心地よく感じられた。ウェストポーチにipodをラジオも聞けるようにして持ってきていたけど、耳をイヤホンでふさぐのがもったいなくて、しばらくこのまま行ってみることにした。
最初の5kmは37分28秒で、ほぼ想定どおり。次の5kmも36分26秒で快調。何よりもこのコースを気持ちよく走れてること自体がとてもうれしくて楽しくてしょうがない。キロ何分とか、目標タイムとかどうでもよくなってしまった。エイド&声援つきのぜいたくなLSDを楽しもうという気持ちになっていた。たぶん、走り始めて一番幸せな思いになれていたと思う。

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スタート直前。空気がゆる〜い(笑)




桜並木を出ると、堤防上の一本道。途中ですでに折り返してきたKくん、続いてHくんとすれ違い、それぞれ声をかけあった。周回コースなのにすれ違いが2箇所コースの先っちょにある第
もあるのはうれしい。
点では、係の人が輪ゴムを大きく広げて立っていて、そこに走りながら腕を通してつけてもらう。これが周回数を表すしるし。「良いペースですよぉ」と声をかけてくれた。こういう一言がとーっても励みになって嬉しかった。 桜並木に向かって戻
ダンナと遭遇。1時間くらい走ったところで脚がつって後は歩いていると。たしかに準備不足だけど1周もできないんじゃねぇ・・・。



【2周目】
とっても快調に2周目に突入。この頃からトップの選手に追い抜かれ、周回遅れになった。実家の下を通りかかると、再び母の姿が見えた。大きく手を振ると、「頑張れ〜っ」の声が届いた。ちょうど来訪したお客さんらしき人に「今そこでマラソンやっとって、娘が出とるもんやから〜」と説明しているのもまる聞こえ。うれしいような恥ずかしいような。すると後ろからきた年配の男性のランナーさんに話しかけられた。「あそこが実家で、母なんですよ〜」説明。しばらくお話しながら併走。この方は滋賀県から来た方で、今年の3月の和倉マラソンが初フル、今回が2回目とのことだった。お互いにマイペースで頑張りましょう、と言って別れマイペースの一人旅に戻った。

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母が実家の庭から撮ってくれたスタート直後のレース風景




この頃から、急に暑さが気になって、キツイな〜という思いが芽生え始めた。まだ、エイドで立ち止まることはあっても、最後まで歩かないで完走したいと思っていた。第1折り返し点を過ぎてエイドにたどりつき、ここでテントの日陰に入って長めにゆっくり休憩をとった。息さえ落ち着けば大丈夫と思ってもう一度走り出したけど、LSDより遅いくらいのスピードなのに、やたら息苦しさを感じた。20kmを過ぎて中間点の表示まで来たところで足をとめ、2つ持っていたアミノバリューのゼリーのうち1つを飲んで小休止。
気温はどんどん高くなっているし、風も強くなってきた。このまま走り続けるには体力が足りないんじゃないかな、と。最後ボロボロで動けなくなったり、棄権しなければいけないようなことは避けたい。それよりは、途中歩いてでも元気にゴールしたいという心の声に従って、ここからしばらくは歩いてエネルギーをチャージ。
一度歩くと、「歩き癖」がついてしまう。何とか走り出しては見るものの、すぐに息が切れて苦しくなり、歩き出してしまう。今思うとまだやっと半分という思いや暑さや不安が入り混じって、この20kmから25kmの間が一番苦しかった。
こういうとき、どこに係の人や応援の人がいるかわかっている周回コースはありがたかった。人がいそうなところでは頑張って(いる振りをして)走って、1人になったらまた歩いて。その繰り返し。声援があったからこそ続けられたと思う。
桜並木に戻って少し行ったところで、3周目のKくんとすれ違い。まだまだ足取りが軽くて快調そう。目標のサブ4行けそう!よかった。さらに進んで行くと、向こうからダンナがノソノソ歩いている。「あれ〜?てっきり棄権したと思ってた」と言うと、「足の様子が落ち着いてきたから、続けてみた。完走はムリだけど、止めるのはもう1つワッカ(輪ゴム)もらってからにしようと思って」と。意外に頑張ってたんだ、私ももう少し頑張ろう、と気を取り直して3周目に突入。



【コースの景色】

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桜並木の日陰はオアシス


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神通川と立山連峰
デジカメじゃなくて携帯の写真なのが残念




【3周目】
「あと1周」、2周目よりはしっかり走りたいと思った。この周回は係の人たちが温かい言葉をかけてくださるのが、ひとつひとつ特に心に染みた。桜並木の上り口のところでは「エイドで飲んで食べて、ゆっく〜りしていかれ」と。 駐車場からの道が中州の周回と交差する地点で毎回声をかけてくれていた交通整理のお兄さんが「ここまでよく頑張りましたね。もう少しですよ」と。涙が出そうになった。
脚の疲れはそれほど感じず、息切れが一番苦しかった。走りたい気持ちはあって、脚もスタミナもまだもちそうなのに、すぐに胸が苦しくなって走り続けられなくなってしまって、それがもどかしかった。
第3エイドに立ち寄って、スポーツドリンクと果物を摂って、お水を首からかけていたら、スタッフの人が「あ、やりたい、やりたい。これでかけていいけ?」と柄杓を持ち出してきた。「お願いします。頭から、たっぷりお願いします」と返事。「ホントに?もっといい?もっと?ホントに?」と、シャツがビッショリになるまでたっぷりかけてもらった。これで身体が冷えて楽になって、少し長く走れるようになった。
この頃にはゴールをしている選手も増え、コース上の人影はかなりまばら。追い越す人にも、すれ違う人にも、できるだけ声をかけるようにした。歩いているおじいさんランナーを追い越す際に「お互いにもう少し頑張りましょうね」と声をかけたら、その後すぐに抜き返された。「あなたに声かけもらったら、元気になったよ。」と言ってくれたのが嬉しかった。それぞれみんながマイペースで歩いたり走ったりしているので、何人かの人と抜いたり抜かれたりを繰り返しているうちに、不思議な連帯感が生まれてきたような。
第2折り返し地点で3つ目の輪ゴムをゲット。後はもうカウントダウンしながら、ひたすらゴールを目指す。残り8kmかあ、じゃあ、「新中川なら松本橋コースだなあ。普通なら1時間あれば余裕で走れるのに、今日はどれだけかかるのかなあ」なんてことも頭をよぎったけど、制限時間が7時間さえ守れたらいいと思いなおして、とにかく一歩一歩脚を運んだ。
再び第3エイドに寄って、最後の水分&栄養補給。スタッフの人が「あ、さっき水掛けた人や。もう1回いるけ?」と。それはお断りしながらも、一日楽しく走れたことのお礼を言って、拍手で送り出してもらった。残り2.5kmちょっと。ここからも走って歩いての繰り返し。
最後だけは走ってゴールしたくて、ふれあい学習館が見えてからの1kmくらいは頑張って脚を運んだ。坂を上りきって、息も絶え絶えにゴール。記録は6時間11分51秒。
会館の2階に荷物を取りに行ったら、1人の年配のランナーさんと顔を合わせた。3周目に私のウェストポーチが空いているのを教えてくださり、それ以降は抜きつ抜かれつを何度か繰り返していた。耳が不自由な方で、私はガッツポーズで頑張りましょうの気持ちを伝えていた。その方から手を差し出され、お疲れ様でしたと固く握手。じ〜んとした。



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着陸間際の飛行機。空港が近いので、迫力がある


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堤防から中州の桜並木へ向かう途中
人が写っていないけど、レース中です




【走り終えて】
最後まで走りきれなかったし、時間も予想よりかなり長くかかってしまったけど、何よりも楽しかったという気持ちがとても強い。暑い、苦しい、キツイとは思ったけど、辛い、止めたいとは一度も思わなかった。富山県の民の心の故郷である立山連峰に終始見守られながら故郷の路を走れ、とても幸せな気持ちで一杯だった。結局、ipodもラジオも一度も使わなかった。この大会、あまり規模を大きくしないで、せいぜい1,000人くらいまでにして、今のホスピタリティあふれる雰囲気をずっと残しておいてほしいなあ。
初めてフルのレースに参加してみて、ブームになるくらい多くの人がマラソンに魅せられる理由がわかった気がする。
今まで練習での最長距離は30kmだったので、歩き混じりでも42.195kmという距離を経験できたのは確実に大きな進歩だし、とっても良いスタートになったと思う。これからはいろんな大会に参加してそれぞれの個性を楽しんでみたいなあ。次回こそは、歩かないでの完「走」を目指したい。当分は速さより長さ。LSDで頑張ろっと!


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翌日の新聞のトップ記事はマラソン結果


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中の見開きもマラソン関連の記事一色。
完走者の記録一覧が掲載されている


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私の名前と記録もありました☆




posted by 江戸一RC at 21:00| Comment(0) | 大会レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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