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2011年05月07日

大会レポ『バンクーバーマラソン その1』by たぁ

「世界で一番住みやすい街は、世界で一番走りたくなる街」そんなキャッチフレーズを持つバンクーバーマラソンに参加してきました。2回目のフルマラソンにして、いきなりの海外遠征。

【なぜバンクーバーへ?】
2011年1月29日金曜日。翌日から実家へ帰省することになっていたので「甥っ子に会える♪」をわくわく気分で仕事から帰ってきて、いつものようにパソコンを立ち上げてメールをチェックした。すると、「件名」に「当選しました」の文字が目に入った。「?」と思って開けてみると、「この度は、ジョグノートオフィシャルカップ「バンクーバーマラソンカップ」にご参加いただきまして、まことにありがとうございました。厳正なる抽選の結果、たぁ様にカップスの景品である「バンクーバーマラソン参加ツアー」の当選が確定いたしました。まことにおめでとうございます!」と。「えぇぇぇぇっっっ!!」と声が上がるのと同時に、心臓の鼓動が一気に速くなったのがわかった。嬉しいというよりは「まさか!」という気持のほうが強くて、ドキドキがなかなかとまらなかった。

ジョグノートのカップスが開催されているのをみつけたのは昨年12月。12月29日から1月21日の24日間に累計で50km運動することがエントリーの条件だった。10月末に卵巣のう腫の手術をした後、軽いジョグを再開した頃で、復帰に向けて励みになれば、と軽い気持ちで参加したのだった。後で聞いたところ、景品つきカップスの中では史上最高の1400人以上のエントリーがあったと。当選者は私を入れて2人。ツアーには
1.成田ーバンクーバー往復航空券(エコノミークラス)および成田空港税、現地海外空港諸税、燃油サーチャージ、航空保険料
2.バンクーバー3泊分の宿泊費
3.バンクーバー空港からホテルまでの送迎
4.マラソンエントリー代金および代行手数料
が含まれる。まさに「JOGNOTE史上最高のプライズ」。今年の運はすべて使い切ったとしても有り余る幸運だった。
そしてこの当選が縁でランニングマガジン クリールの取材を受け、レース後の座談会にも参加することになってしまったのだった。

【バンクーバーマラソン】 ***バンクーバーマラソンの日本語公式ページから抜粋***
毎年5月の第一日曜日に開催されるマラソン大会。
「世界で一番住みやすい街 バンクーバー」の魅力を最大限に活かした変化に富んだ美しいコースです。町、森、山を氷河を抱いたビーチ沿い、美しい住宅街を通り抜け、次々に景観が変わり、沿道のあたたかい声援に励まされながら走る爽快感は、バンクーバーマラソンならでは。
世界で一番住みやすい街は、「世界で一番走りたくなる街」でもあります。

フルマラソン、ハーフマラソン、フルマラソンウォーク、ノルディックウォ−ク、8キロラン、車いすマラソン、キッズマラソンの7カテゴリーでエントリーが可能です。フルマラソンは走れない!という方も、歩いての参加もOKです。

◆大会参加者データ:2010年 第39回バンクーバーマラソン  
総エントリー数 14,372人 (内 日本人216人)
フルマラソン:3,989人 / ハーフマラソン:7,749人 / 8キロラン:958名 / キッズマラファン:1,669名
男子優勝  Thomas Omwenga 2時間:16分:55秒 / 女子優勝 Emmah Muthoni Kiruki Tampa 2時間:37分:17秒


【準備】
昨年8月に手術が決まって、すでにエントリーしていた手賀沼もつくばも走れなくなった。一気にテンションが下がり、以降、全然ランに気持ちがのらず走らなくなってしまった。
10月下旬に手術して、ジョギングを再開したのが12月中ごろ。ようやく前向きの気持ちを取り戻すことができてきて、1月23日には千葉マリンで10kmを走り切れた。その直後に当選の知らせを受けた。

2月13日の赤羽ハーフと3月6日の千葉県民マラソンでハーフを走り、連続して自己ベストを更新。朝ジョグも復活して2月の走行距離は120kmを超え、体重も順調に落ちていた。30km走の代わりに3月21日の板橋市民マラソンと4月9日のエコジャーニー4時間走を走って持久力をつけて、万全の準備をしてバンクーバーに臨めると思っていた。その矢先に地震が発生。続く余震への不安やら地震酔いやらで気持ちが落ち着かず、再び走れなくなってしまった。

3月の走行距離は65km、4月は71km。エコジャーニー4時間走には参加したけれど、7周28kmで脚が疲労でヘトヘトに。結局一度も30km以上を走ることなく、こんな準備不足で本当にフルマラソンを走りきれるのかどうか不安を抱えたまま出発を迎えてしまった。


【Expo】
2011年4月29日(金)、出発。成田空港の団体カウンター前でもう一人の当選者の山崎さんと待ち合わせ。まったく初顔合わせの2人だけでのツアーっていうのも不思議な感覚。

搭乗するのはエアーカナダのバンクーバー直行便。すでにランウェアで一目でマラソン参加者と分かる人も多い。「気合いが入ってるな、すごいな」と思ったが、よくよく考えれば機内で過ごすには一番楽でいいのかも。荷物も少なくなるし。なるほど、と感心した。

成田空港を17:00に出発して、9時間のフライトの後、バンクーバーに到着。現地時間は29日の午前10時すぎ。

一旦ホテルにチェックインして荷物を置いてからExpo会場へ。ホテルへ送ってくれた現地のツアー会社の方が車で連れて行ってくれた。大会2日前の朝なのでそれほど人はそれほど多くなかった。 エントリーして参加賞とゼッケン、チップを受け取った。今年の参加賞Tシャツのデザインはコンペで、現地在住の日本人ランナーの方のものが採用されたとのこと。

Expo中もエントリーは受け付けているけれど、早めにしておくとゼッケンに名前が入る。本来はナンバーと名前だけのシンプルなデザインのはずなのに、なぜか私のは「Happy Birthday!」の文字と風船の飾りが入ってた。4月生まれでも5月生まれでもないのに。ここでも当たり? いろんな人から「なんでたぁさんのだけ違うの?」って訊かれたり、レース中も「Happy Birthday!」って声をかけられて、どう反応していいのか困った。

現地の日本人の方々がブースを出し、オリジナルTシャツを販売されていた。33カナダドルで購入。
会場内のマクドナルド特設コーナーで無料コーヒーを飲んでゆっくり過ごし、その後は一人で市内散策をして、1日目は終了。

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【バンクーバーの街】
都市と自然がとても近い。ホテルから5分くらい歩くと海。ハーバーがあり、その向こうには頂きに雪を残す山並みが見える。緑いっぱいの公園もあちこちにあるし、車で30分ほど行けばスキーなども楽しめる。大都市特有の喧騒が、どこかゆったりしたものを感じる。海辺の歩道を歩いていると、日本から抱えてきた不安やイライラが不思議となくなり、考え方がポジティブにシフトしていくのを感じた。

移民が多く、住民の半数はアジア系のとのこと。日本や中国だけでなく、韓国、インド、タイ、ベトナムなどの料理店も多く、食事には困らないけど、どれも食べてみたくなってしまって悩ましい。

【Friendship Run】
2日目、レース前日の4月30日(土)。午前9時から、大会スポンサーのランニング専門店「Running Room」が主催する「Friend Ship Run」に参加。レースのペースメーカーと一緒に3km走りましょう、というイベント。ペースメーカーは目標タイムを書いた耳をつけた帽子をかぶっていて、「ペースバニー」と呼ばれる。参加は無料でエントリーの際に申し込みが必要とのことだったが、実際は誰が行ってもよかったみたい。

開始前にはRunning Roomの創始者であるJohn Stantonさんの著書をその場で求めてサインをもらい、一緒に写真をとってもらった。

ごあいさつでのJohnさんの「明日はお祝い(celebration)です。テストではありません。今までマラソンを走るトレーニングを積み重ねてきたことで、テストにはパスしているのです。明日は、17,000人(バンクーバーマラソン全体の参加者)の仲間と一緒に盛大にお祝いすると思ってスタートラインに立ってください」という言葉に目がうるうるさせながら、スタンレーパーク内の折り返しコースのジョグをスタート。

宮崎出身のマユミさんという若い女性と知り合い、一緒に走った。彼女も2回目のフルマラソンで明日は5時間くらいを目指す、と。晩御飯一緒に行きましょう、明日は一緒にスタートして行けるところまで一緒に行きましょう、と。とっても心強い仲間ができた。これだけでも参加した甲斐があった。

しばらくして、なんとなく見覚えのある男性が黒いダウンジャケットを着て、写真を撮りながら走っていた。「すみません、金哲彦さんですか?」と声をかけたらやはりそうだった。すると金さんがマユミさんに、「もしかして、昨日の飛行機で隣の席じゃなかった?」と。そんな偶然もあって、3人でおしゃべりしながら楽しくジョグ。「5時間を目指すならちょうど明日のこの時間、この公園内を走っているはず。どんな気持ちなんだろうね。そんなことを話してた。

参加者は全体で100人くらいかなあ。大会全体の規模を考えるとかなり少ない印象。ここでエントリーの代行をしてくださったブリティッシュコロンビア観光局の鈴木さんとお会いできたし、現地在住の日本人ランナーさんたちとお話しできた。私は参加してよかったなあ。

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【バンクーバーマラソンセミナー】
一旦ホテルに戻ってシャワー汗を流して着替え、前日とは違う地域を写真を撮りながら散策。行きか帰りのどちらかバスに乗るつもりだったのが何となく歩きとおしてしまった。

午後15:00からブリティッシュコロンビア州観光局主催の、金哲彦さんによる「バンクーバーマラソンセミナー」に参加。開始前に、ランニングマガジン クリールの樋口さん・斎藤さんにごあいさつし、レース当日の段取りについて打ち合わせ。「アーリースタートしますか?」と聞かれて一瞬迷ったけど、レース前の雰囲気なども楽しみたかったので通常の7:30スタートとさせてもらった。

セミナーでは、始めに金さんからバンクーバーマラソンの概要やコースについての説明があり、後半は申し込みの際に「講習会で聞きたいこと」として挙がった項目について分野ごとに回答してもらった。
金さんが挙げられたバンクーバーマラソンの特徴は
- 景色がいい
- 飯がうまい
- レースの雰囲気が楽しい
- 気候が良い
- ただし・・・コースはそれほど楽ではない(^▽^)/
前半はとにかく抑えすぎるくらいに抑えて、後半の28kmと40kmにある橋の、上りのピークに備えなさい、ということだった。疲れる前に歩くのもあり、という金さんの言葉をこのときに聞いておいたのがよかったと思う。

また、質問への回答は、日ごろのジョグにも役立つことがたくさんあった。覚えているものを挙げると
- カーボローディングは絶対にやったほうがいい。パンやパスタよりはやっぱりお米。
- 手を使わないで椅子から立って座ってみる。その時の背中が伸びた状態が良い姿勢。そのまま立って、両足で踵を上げ下げしてみると、脚への負担が少ないのがわかるはず。背中を曲げてやってみると衝撃が脚にダイレクトにくるので、違いがわかる。
- 骨盤をしっかり使って走るには、肩甲骨の動きが大切。片腕を肩甲骨の根元から後ろへ引くと、反対側の脚が自然と前に出る。走っている最中に肩を回してみるのもいい。
- 足がつりそうになった時は、足の親指を反らせると効果的。靴が脱げない場合も、脚を前後に開いて後ろの脚の親指を立てる感じで伸ばすといい。
- レース後の筋肉痛は筋肉が炎症を起こしているためで、アイシングが効く。身体をある程度温めたら、脚全体に冷たいシャワーをかける。これを何度か繰り返すと、翌日以降の疲れの残り具合が全然違う。
- 筋肉の炎症にはアルコールは本当はよくない。でも、僕もレース後のビールはやめられないから、これはいいでしょ。許します。
金さんのお話はとってもわかりやすくて楽しくて、すぐに時間が経ってしまった。

終わった後はマユミさんと一緒に晩御飯。金さんのアドバイスに従って日本食のお店に行って、B.C.ロール(サーモン・クリームチーズ・きゅうりを入れた海苔巻)を食べた。

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[その2へ続く]


posted by 江戸一RC at 09:10| Comment(0) | 大会レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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