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2010年08月30日

大会レポ『OSJおんたけスカイレース』by しー

平成22年8月29日(日)に長野県王滝村にて開催された標高3,067メートルの頂上を含む総距離約37キロのスカイレース『おんたけスカイレース』の様子を私の心理状況とともにレポートします。

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これが全ての始まりだった!【E-mail from コーチ】
2010年2月、入会してようやく江戸一全体が見えてきた寒さ厳しい冬のある日、コーチから一通のメールが届く。そこから私が読み取れたことは、『8月最終日曜日におんたけスカイレースが開催されることが決定。(まだ一部の人しか知らないけど)今年はスカイレディースという名の女子選抜チームで出場。(表彰台もアリかも)交通費タダのコーチ車で行けばおいしい夕飯と貸しきり温泉が楽しめる。』というお得なカンジの内容。(*実際のメールはこうではないですよ)
でも、スカイランナーって何者?おんたけって御嶽山だよな。スカイレース??
ってか今から夏の話?ピンとこないし。とまあこんな感想。
それがまさかスカイレディースの一員になろうとは。。。

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《スカイレディース》
【目覚め】
春が訪れ、富士登山競争出場者に便乗して試走しているうちに山を走ることに目覚めてしまった私。その後、奥武蔵試走も始まりどうしても山を走りたい衝動に駆られ、コーチからのおんたけメールを再度開きランネットでエントリーしつつ、コーチにスカイレディースに空きはあるか確認。
何とか間に合った!申し込み完了。7月初め、季節はすでに夏になっていた。
オクムに花火、真夏の祭典も終わろうかという頃、コーチが口元に笑みをたたえて言う。
「おんたけすごいよ〜たいへんだよ〜何とかなるって?ならないよ〜フッフッ。オレはどんなのか知らないけどね。でも、御嶽山登るってこんな機会ないからね。」
この最後の言葉にだまされちゃった。

【8月28日レース前日】

そして気温30℃を超える酷暑のまま、出発の日が来た。
コーチ車にはきのこさんの他に、江戸川花火大会にも来てくれた「ねこみみさんとはなちゃん」が応援組として同乗。東京を離れて5時間弱、受付会場に到着。遠かった〜。
受付を済ませ、引き続きウェルカムパーティーに出席。
ロードと違って、全く混雑していない会場。エントリー数627人、実際に出場した人数はこれより少ない。周りを見渡して目に飛び込んできたのは知っているランナー。。。ではなくて、ラン犬?富士山最終の試走で出会った白い大きな犬。ピレネー犬かな。オマエまさか登るのか???好きそうだけどね、こういう場所。まさかねぇ。会場で一番人気の応援隊だった。
会場には一足先に同じ宿に泊まるかなちゃん、冨樫さん、きたむぅさんがいた。どこかでお見かけしたことのある詫間さんとダンナ様も。その他にもコーチのお知り合いが数名、ランナーとして、又はエイドスタッフとして参加していた。コーチってほんと顔広っ。
パーティーではコース写真付のレース説明が始まった。地図意外でコースを確認したのはこれが初めて。ここでの印象は、楽しそう〜、完走はできるかな。という前向きなもの。でも、うわさ通り登頂してからのお鉢巡りがキツそう。。。
パーティを早めに切り上げて宿泊先のくるみ沢旅館へ。最初の上りのコース上にあるくるみ沢旅館では7人で30畳というVIP待遇。品数の多い夕飯をぺろりとたいらげ、温泉に入り、みんなで枕を並べて眠る。まるで修学旅行か合宿のようでちょっとワクワク。でも翌日早いからおやすみなさい。。。

【8月29日レースの朝】
4時45分:自宅にいるよりも熟睡したせいかすっきり目覚めた。前日に購入した朝食をしっかり食べ、エネルギー補給もOK。必要最小限に装備を抑え、スタート地点の王滝村小・中学校へGO!
6時頃:装備チェックを受ける。今回のレースでは1リットル以上のドリンク携帯が義務付けられ、一定の時間を過ぎるとヘッドライトの装備がないと先へ進めない。やっぱり険しいコースであることは間違いないらしい。
チェックを問題なく終えてスタートを待つばかり。走る前にトイレに行こうと列の後ろに並ぶ。すると、「女性トイレは端っこの二つです。」と列の移動を促される。えっ、そうなの?だって、誰も並んでないし〜。。。なるほど。ロードレースと違い女子ランナーが60人ちょっとしかいないのでトイレの長い列に並ぶべきか、スタートの列に並ぶべきかなんて判断を迫られたりしない。トイレに並ぶ時間て大きい。
6時30分:周りのランナーを観察しながらみんなと雑談。
去年の女子総合優勝者の姿もある。小さい。けれど、なんだかとっても余裕顔。速そうな女性ランナーはみんな小柄。
あっ、かなちゃん見っけ。えっっ?身軽すぎやしないか?ウェストポーチに500ml(もなかったかも)ペットボトル1本。
んでもってランシュー??しかも底うすっ。マジっすか〜 《三つ子ママかなちゃん》
彼女何者?つわもの?化け物?いえいえ、かなちゃんはかわいい三つ子のお母さん。

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そういや、おんたけは初めてだけど群馬の山が練習場所だとか。
6時45分:ランナーがスタート地点に並び始め、あっという間に並び終わる。これも最近のロードにはない光景。私も靴紐を整えて並ぶ。真ん中くらいに並ぶ。スタートから飛び出しはしないけれど、あまり後ろではトレイルで渋滞にはまると素人ながら予想を立てていたので程よく真ん中。いつもどおり坂道を走れば、無理しなくても何人かは落っこちてきてくれる。とりあえず、そんなことを考えていた。
6時50分過ぎ:神主さんが登場し、みんなで山神様に安全祈願。これもロードにはない。雄大にそびえる山々が私たち挑戦者を見下ろしていた。心地よい緊張感がはしる。

【さあスタート】
往路
7時:▲スタート〜大又
最初は上りのロード。オクムに比べればきつさはない。筋肉を暖めてほぐすように、息が上がらない程度に走る。(あっ、さすがにレースなので時計はつけていたけれど、特にq/分を計測していないため、この先も時間がどうこういう話は出てこないのであしからず。参考にならず、ごめんなさい。)
スタートしてまだ間もないのに結構な人数を抜いた。宿泊したくるみ沢旅館の前を通り、自分のペースで走る。間もなくコーチが見えた。ロードは終わり。
▲大又〜おんたけスキー場
大又からしばらくはジャリ道。地下足袋ランナー発見。足裏ツボに効きそうだなぁ。
やがて気持ちよいトレイル。森の中、道幅は細くなる。そしてひたすら上り。徐々に前が詰まってくる。列になるしかないような広さ。しかし、ここで歩いたら絶対に遅れる。ラインを見ながら走って上り続ける。チャンスがあれば前へ出る。抜ける。渋滞は避けたい。すると、水音がして小さな瀧が現れた。でも、ゆっくりする暇はなく、人より先に水辺の飛び石を踏んで先へ進む。笹の生い茂る道を抜け、ひたすら上へ上へ行く。男性ランナーが落ちてくる。目指すは女性ランナー。一人見えた。二人目捕らえる。楽しい〜♪
途中、イケメンくんに声をかけられる。ラッキー♡「パワーありますね。」ホメ言葉と解釈。彼は私の横を駆け上がり、しばらくすると見えなくなった。ああ〜行っちゃった。
おっなんだか広いところに出たぞ。次は。。。

▲おんたけスキー場〜田の原

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私はスキーが大好き。だ・け・ど・雪のないスキー場を下から上るのは、どっかおかしいぞ。目の前に広がるのは歩いて上るランナーの長い列。山へ入る前に歩くとしたら、おそらくスキー場と予想はしていたものの、これほどまで長い列になって一歩一歩上るとは。“来たか、最初の難関”ふわふわ草に覆われた足場、人が人工的につけた斜度、これが思いのほかキツイ。足を大きく速く出しているわけでもないのに(不可能だ)息だけがたちまち上がる。ここは耐えに耐えて上がるしかない。ゆっくりでも一定のリズムでペースを崩さず、息を整えながら時折ある水切りや穴に気をつけて(ヘタすると落ちる)小刻みに淡々と上り続けていると、前に女子発見!抜けそうで、抜けない。トレイルでがんばった男性陣は、ここでかなり足にくるようだ。列から外れて立ち止まる男性ランナーを何人か見た。今のうち♪今のうち♪♪お先にっ。
スキー場終了手前、道路を横切る時にコーチと応援組に出会う。辛い顔は見せられない。笑顔でポーズ。(前頁写真)
「あと15分くらい上れば到着だよ。いよいよ本番。」とコーチ。
そうだった。まだ、御嶽山ではない。やがて第一関門田の原に到着。
ナンバーチェックの際、おっちゃんに「女子10位。」と声をかけられた。ちょっと驚いて、よくわからないままエイドへ。パーティーであった詫間さんから「いい位置につけてるよ。」と励ましてもらい、水とバナナを口に入れ、そのまま登山道入り口の鳥居まで走った。歩きがほとんどのせいか疲労感はあまりなく、エイドに着くと休むというよりは区切りをつけて新たに気持ちを切り替え、次のポイントを目指すという感じ。その都度、ここまで来たかという小さな達成感があり、そこにハマるのかもしれない。

▲田の原〜御嶽山頂
さあ、いよいよメインコース。3,067メートルのてっぺん目指して194(イクヨ。私のナンバー。ねこみみさんが縁起いい語呂だと気づいてくれた)
どこの山でも見かける幅の広い木枠の階段。だんだん石段になってきつくなってくる。頭も少しボーっとする。まっすぐ歩いているつもりでも体が傾く感覚。高地特有の体の変化。意識がヘンなところにある。耐える。高さに慣れるまで耐える。一般の登山客の姿も見えてくる。足場は岩場に変わり岩から岩への一歩に高さも出てくる。そのうちランナーが詰まってくるだろう。ひたすら登ることだけ考える。立ち止まって休憩するランナーが増えてくる。行けるところまで行こう。前を行くランナーも歩きだ。焦らず、確実に一人一人捕らえる。疲れたら、速度調節すればいい。絶対に止まらない。登りきってやる。女子が見える。追いつく。一般登山客に道を譲ってもらい、励ましの言葉と感謝の言葉がすれ違う。
視界がぱっと広くなった。頂上が見える。これにはモチベーションあがったなぁ。頂上まで続くカラフルなランナーの長い列。それもまた風景。
体はすっかり慣れ、足場も少し楽になる。頂上直前はそれまでよりは斜度の緩やかな階段状のジャリや石段。少し幅のある登山道になり、見上げると、なんと!!トップが折り返して帰ってくる。ものすごい勢い。速い下り。2位がくる。声をかける。応えてくれる。余裕あるな〜。程なくして、女子トップとすれ違う。マジ。。。?
確か、頂上を抜けてお鉢は5.5キロ。かなり険しいUp Down。???そうか、聞いていたより案外普通に走れちゃうんだ。お鉢は。うん。そうだ、そうだ。
大間違いだった。一瞬でもこんな考えをした私を許して。山神様〜。
私が頂上にさえまだ着いておらずお鉢を甘く見ていた頃、かなちゃんとすれ違う。この時点でおそらく彼女は女子総合4位。「ガンバッ!」ポーズつきで激励をしてくれた。「はっや〜い。」と私。ゴール後に聞いたところ、この時の私はかなちゃんがすれ違った誰よりも元気で楽しそうだったらしい。それはね、お鉢を甘く見ていたからなのさ。
「194番。」関門チェックの声。着いた。山頂だ▲▲▲。

▲お 鉢
頂上でも休むことなく、ほぼノンストップでお鉢へGO。いきなり岩だらけの下り。次にジャリだらけの砂地。ズルズル滑る。一人、二人と後ろに迫って抜かれてしまう。ちょっと悔しい。初めて体験する足場。走りながら少しコツをつかみ出すけれど、スピードが出せない。コワい。この下りを練習しないと記録はでないか。。弱点発見。
再び列が詰まり始める。前へ進まない。どうやら道幅が狭いらしい。それにしても絶景。エメラルドグリーンに輝く三の池。自然の造形物に敬意。しばし癒しの時間。登頂した者へのご褒美。これほどまでにきれいなお鉢はめったに拝めないそう。今大会は最高のお天気に恵まれたよう。

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二の池を回って再び険しい登り。さっきとは逆側からてっぺんへ。挑戦者を振り落とすように行く手を阻む切り立った岩。手を使い体を引き上げ、上を目指す。前には下りで私を抜いた女子、後ろにもう一人迫ってくる。やはり、下りで追いつかれたか。何とか位置をキープしたまま再び山頂。

帰 路
▲山頂〜田の原
帰りの山頂ではこれからお鉢へ向かう往路ランナーとすれ違う。励ましあい、それぞれの路へ。
ひたすら今度は下る。でも、足運びに戸惑う。ライン取りが難しく体だけが先に飛んでいってしまったり、足を置く場所がわからない。そのうちに後ろから勢いのある足音がする。焦ってはケガすると思い、自分なりのペースを作り正確に下る。少しでも油断すると滑ったり、足首をひねって転びそうになる。追いつかれた。登りではかろうじて離していた女性ランナー。彼女は下りがうまい。一定のリズムで見事に駆け下りていく。みるみる離されてしまった。ああいう下りの力が必要なんだと思い知る。
往路よりかなり短時間で登山道入り口の鳥居まで戻ってきた。ここでまた、元気が出る。再び田の原のエイドが見える。「まだいい位置だよ。」と声をかけてもらった。すると、どこで追い抜いたのか、さっき下りで離された女性ランナーが後からやってきた。「下りが速いですね。」と話しかけてみた。「そうでもないです。上りは苦手だし。。。上りで追いつかれちゃいます。」と彼女。私が一足先にエイドを出発。

▲田の原〜おんたけスキー場
往路のあの上りを考えると復路はかなりきつい下りに違いない。
スキー場の下りに入ると、つま先が靴に当り始め、痛くて思うようにスピードが出せない。ふわふわ草のスキー場では足をとられ、足首を捻挫しそうになる。かなりキケン。とにかくつま先がイタイ・・・
がまん、がまん、でもイタイ。ものすごいスピードが出てしまうため、力を入れて踏ん張る。厄介な斜面。例の彼女がすぐ後ろにいると気配でわかり、つま先の痛みでスピードが落ちてしまった私はスキー場最後の下りで抜かれてしまった。その後、男性ランナーとは抜きつ抜かれつを繰り返し、ようやくトレイルへ戻る頃には自分の後ろに女性ランナーがいないことはわかった。年齢別の順位がちょっとずつ気になり始めていた。

▲おんたけスキー場〜大又
復路のトレイルも気持ちがよかった。木々が日光をさえぎって、なだらかに走りやすい路が続く。試走で行った他のトレイルコースを思い出しながらロードを目指した。ここではまだ耐えよう。ロードに出ればもう一回ギアチェンジできる。と、その時ガサガサ、キィ――。ん?なんか飛んできた。サルだ。おサルが棒切れを投げてきた。早くロードに出よぉっと。

▲大又〜フィニッシュ
ロードに戻る手前でねこみみさん発見。はなちゃんが慌ててコーチ車へ駆けていく。コーチ?あれっ、コ――――チィ―――――。
車の中でくつろいで(寝てた?)いた。そりゃそうだ。昨日もずっと運転して今朝もランナー同様早起きで、その後もずっとポイントポイントで応援。ランナーの為にあちこち駆け回っている。ほんとうに頭が下がる。
ロードはやはり自分の持ち場に戻ってきたような感じがしてうれしくなった。つま先の痛さも忘れ、気持ちを入れ替えた。足は動く。まだイケる。残り約6キロ。
一人、二人、三人目、面白いように抜いていける。コーチが、前を行く女子を捕らえられるかもしれないと情報をくれる。少しずつ自分でもペースが速くなっていることに気づき、このままでは残り2,3キロがキツくなるかもと不安を抱きながらも、ええいっ、ここまできたら計算しても仕方がない。あるチカラを出し切るだけ。と突っ込む。
見えた。あの子だ。スキー場で抜かれてしまい、その後一度も視界に入ってこなかった彼女。イケるか?追いつけるか?コーチが横から追い抜けとスパルタな檄を飛ばす。だんだん距離が縮まっていく。一人別の女性ランナーが歩き出した。落ちてきた。抜いた。総合順位はひとつ上がった。その先のあの彼女が捕らえられない。しかし、目に見えて彼女のペースダウンがわかる。上りが苦手だと言っていた彼女。このロードは最後が上り。すると、上りに入ったとたんに彼女は歩き始めた。「ほら、歩いたぞ。ゆっくり走っても追いつける。」とコーチ。私もね、抜けるかもと思ったワケ。その時はね。
目の前に見える。歩いている彼女が見える。自分も上りに入った。アレッ!?足が前に出ない。クソっ。小さく心の中で叫び、気力で走る。なんとか走る。
失速。彼女が私に気づき走り出す。。。目の前の彼女が再び離れ始める。
―――刺せなかった。目の前にゴールが迫る彼女、あと少しのところに彼女を見ている私。最後の力は彼女に分があった。彼女がゴールしたことを告げるアナウンス。
今もやっぱり悔しい。あと、少しだったのに。
けれど、ゴールの瞬間はそんな悔しさも忘れ、走りきった喜びで大満足。大人数でなくとも、一人一人が声をかけて迎えてくれたゴール。

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コーチがくれたコーラが全身に染み渡り、終わったことを実感。疲労はあるものの達成感で気持ちがいい。
周りを見渡すと、すっかり着替えを終えてスッキリしたかなちゃんと目が合う。
「お疲れ様〜。初おんたけでコレはすごいよ〜。」とかなちゃん。
いえいえ、あなたも初おんたけ。
「かなちゃん、記録は?」
「目標にしていた7時間を切れたから、うれしい。」
すごーい。私より1時間も前にここに帰ってきたのか。女子総合5位。かなちゃんの前にまだ4人も山女が、、、

【松本 大君】
コーチがスカイランナー松本 大君に紹介してくれるというのでついていくと、ねこみみさんやはなちゃん、他数名の人に混じってフツウの若者、が、しかし、おんたけ連覇優勝者 松本 大君がいた。彼の記録、4時間34分。
「はじめまして。お話は聞いています。」と挨拶。

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コーチが2ショットを撮ってくれた。宝じゃ〜。それにしても顔ちっちゃい。足ながっ。8.5等身くらいかな。パーツ全てが現代っ子仕様。(歳が)一回り以上違うとこんなに進化してるのかぁ。質問してみた。
「山ばかり走ると聞きましたが、、」
「はい、山ばっかりです。」
「ロードは?」
「んー。走るのがキラいなんで。」とハニカミながら言う。山のハニカミ王子。
「おんたけはどうでしたか?」と質問された。
「面白くて魅力的な山だと思います。山は楽しいですね。」
「はい。遊べますね。」
おおっ。彼にとってはレースも大好きな遊びの延長なのかもしれない。

【表彰式・そしてまた来年】
みんなと談笑している中、表彰式が始まった。まずは男子年代別、そして総合表彰。群馬の星、松本 大君も表彰台の一番高いところで満足そうに両手を挙げている。お父様がずっと各地点をまわってドリンクを渡しながら応援していたそうだ。ゴールはお父様と手をつないで入ったと応援組から聞く。ジーン。。。 続いて女子年代別表彰!
「だいじょうぶ、たぶん入ってるよとコーチ。」ドキドキ。3位かな。
40代いきます。と司会の声。あっ、私を30代だと思っていた江戸一メンバーがいたら、データ修正願います。実際コーチはゴール手前まで私を30代で順位カウントをしていたらしい。うれしいような、なんとも複雑。
女子40代表彰。3位 来るか、来るか、、、、8時間3分、、、んっ?私、8時間かかってないし。
「今、3位は何時間て言った?」とコーチ。
「8時間だって。」
「じゃあ、次だ」
「2位。7時間53分・・秒 鈴木 志帆さん。」
うぉっ!!呼ばれちゃった。2位って2位?やったぁ。初表彰台だ。しかも予想よりひとつ上だ。銀メダル。
うれしすぎるぅ。
首にメダルをかけてもらい、台に上がった瞬間、サイコーだと思った。

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1位の名前が呼ばれ、例の彼女が上がってきた。お互いに顔を見合わせて、頷き合う。二人だけにわかるレース展開がそこにはあった。「来年もまた会いましょう。」と握手を交わして別れた。
続いて女子総合の表彰。5位入賞のかなちゃん、とってもいい笑顔。たくさんの商品を抱えて壇上から降りてきた。松本君もかなちゃんも群馬。群馬勢強し。普段から練習している山が違うんだろう。今度、群馬でいっしょに練習したいなぁ。
表彰式の間も選手がゴールしている。でも、ロードと違って次々に入ってくるというより一人入っては間が空き、そしてまた一人入ってくる。といった状況。ゴール後もロードのような賑わいはなく、すぐに帰宅準備をして長い帰路につく人も多い。だから、応援組がいなかったらちょっぴりさみしい。応援組の皆さん、本当にありがとう。お疲れ様。
あらゆる面でロードと違った体験をした。
9時間、10時間と過ぎ、制限時間まであとわずか、残念ながら関門通過に間に合わなかったきのこさんと富樫さんが無事下山してコーチ車で戻ってきた。二人ともお疲れ様。お鉢巡りをして下りてきたのだからメインの御嶽山はおなかいっぱい堪能できてよかった。大会史上一番といってもいい最高のお天気だったようだから、あの景色見ずして戻ってきたらやっぱりもったいないもの。二人とも立派なスカイランナー。次回またチャレンジしてほしい。
フィニッシュの制限時間を過ぎても、ゴールを目指して走るランナーを見送りながら夕日に色づく王滝村を後にした。

【これから】
今回のレースを通して私はまたひとつ新しいランの世界を知った。そして、山やトレイルがこんなにも楽しく思えて、ある程度の記録を出すことができたのはやっぱりベースにロードがあるからだと思う。コツコツと積み重ねてきたロードトレーニングで培った力が山での適応力にちゃんと活かされているのだと思う。次は山やトレイルトレーニングで少しずつ変化し始めている心肺機能とメンタル面がロードにどう活きてくるかを楽しみに秋のレースに向けてトレーニングを積み重ねていきたい。

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【コーチに感謝】
寒さ厳しい2月のあの日、スカイレースに誘ってくれたコーチ、ありがとうございました。そして、トップレベルの選手と交流できるなんて考えたら誰でもできることではない。それができちゃうんだから、コーチはすごい人だなと実感。江戸一の皆様、今まで以上に敬ったほうがいいですよ。往復の送迎、本当にお疲れ様でした。最後のロードで力尽きてしまい、スミマセン。来年の課題です。でも、車で併走されながらの檄はやる気が出ますね。コーチングするコーチをほぼ初めて見た気がします。

【御嶽山に感謝】
雄大にそびえる御嶽山。大自然を満喫させてくれた御嶽山。険しいけれど、時折吹く風が心地よい御嶽山。ありがとう。険しい道のりのその先に、最高の景色を用意して一年後のスカイレースの日まで待っていてください。
みなさん、いろんな表情を持つおんたけスカイレース出る価値アリです。是非とも次はいっしょに行きましょう。応援組も増えるといいな。レースでなくても行く機会があれば是非、自分の足で登ってお鉢巡りで全身全霊癒されてください。

【おまけ】
今回のようなスカイレースでは装備もロードと違いました。装備してよかったと思うものを挙げておきますので何かの参考にしてください。
・ SALOMON XT WINGS:容量10リットル+3リットルのバックパック
ベスト型になっているため女性には人気がないとか。ブレずに体にフィットするので背負っていることが気にならない。もちろんハイドレーションを入れられストックも収納できる。
・ ニューハルXテープ足首用:簡単にテーピングできるようカットされたテープ。
でこぼこ道や柔らかい草地、下りで足首をひねらないようレース前にテーピングした。ラストで何度が足をとられ、ヤバイと思った瞬間もコレのおかげで大事に至らなかった。
・ VESPAゼリー:エネルギー補給ゼリー。
エイドに食料はないので摂取しやすく吸収のよいゼリーを持った。荷物にもならない。固形物は食べながら登れない。息も上がっているので租借するだけで疲れる。と思いコレを携帯。
・ enlyten :電解質フィルムサプリメント
汗で失われるナトリウムやミネラル、マグネシウムなどの電解質をすばやく吸収できるように口内で溶かすタイプの薄いフィルム。(オブラートのもっと薄い感じ)3、4枚を一度に取って頬の内側や舌にのせて溶かす。運動していないとかなりしょっぱい。レース中でもしょっぱすぎると感じる時は手持ちのドリンクを含みながら溶かしているとちょうどいい。片手で簡単に開閉できるカートリッジ式。
・ superfeet:最近話題の靴の中敷。山やトレイルでは足の裏、土踏まずの辺りや 親指の付け根が痛くなることがあったので今回使用してみた。ただし、本番前にじゅうぶん履き慣らしておくことは必要。
以上、お役立ちグッズでした。

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posted by 江戸一RC at 10:00| Comment(0) | 大会レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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